花束書房

幕末→大正期の女性史マガジン■北村兼子研究(復刊)■編集・出版業(準備中)。

あたらしい女性史の本が出ます💐

昔から日本中で生きてきたかっこいい女たちーー姐御を紹介する本を出します(書店には9月20日頃から並びます。発売中)。

タイトルは『姐御の文化史』(DU BOOKS )。
江戸時代から近現代までの姐御たちを、史実とエンタメ(浮世絵・浄瑠璃・歌舞伎・小説・宝塚・女剣劇・時代劇映画・任侠映画etc.)からひもとく、ちょっと変わった女性史本です。

私たちが教科書やメディアを通じて知る歴史上の女性というと、卑弥呼、紫式部、清少納言、北条政子、樋口一葉、平塚らいてう、与謝野晶子…あたりですよね。
そして今、かっこいい女、ロールモデルと聞いて思い浮かべるのが、海外の女性…。
という状況が長く続いてきました。
私はそんな感じを変えたくて、ここで細々といろんな女性を紹介してきましたが、その一環です(もちろん目玉は北村兼子だけど)。

胸を熱くするロールモデルをたっぷりと紹介したので、ぜひ読んでいただきたいです。
このサイトを見てくださっているかた、北村兼子が気になるかたには、きっと楽しんでいただけるはず! と思います。



↓小村雪岱のシックな表紙が目印。デザインは川畑あずさ さんです。
この姐さんは「毒婦」でおなじみ高橋お伝。毒婦とか悪女とかなんなのさ? ということも、歴史をさかのぼって考察しています。

※書評など、出版後のメディア掲載・露出情報を1番下に追記しました。


★目次★

1章 江戸っ子が好んだ粋な姐さんスタイル
お侠きゃんな江戸娘/「男言葉」を話した町娘/おきゃんの進化系「あだ」、おきゃん前の「おちゃっぴい」/元祖クールビューティ/江戸のボーイッシュな姐御芸者/男名を名乗った「羽織芸者」/「新しい女」の時代まで受け継がれていた深川カルチャー/恋を貫いたかっこいい花魁、揚巻の人気/「お前の顔見ることもいやじゃぞえ!!!」/「結婚」を蹴散らした女侠客/200年を越える姐御スター、小万/近松作品のシスターフッド/「恋愛イコール死」という心中もの/妻と愛人のシスターフッド/自分の本心を大事にした女たち/「女の啖呵」はなぜ特別?

2章 幕末・明治を生きた姐御たち 
幕末「毒婦」「悪女」ブーム来る!/性的魅力を断罪された女たち/悪女ブームの到達点、女豪傑たちの『傾城水滸伝』/江戸の女子が憧れた、強くて新しい女とは?/キャリアウーマンを排除する儒教の教え/都合のよい女性啓発本ブーム「悪女」の誕生と「良妻賢母」への道/幕末の女性はキャリアウーマンになれた/カネを手にして「かかあ天下」に/離婚の自由をもぎとる/幕末マインドが生んだ姐御たち/「ぐうたら」な町娘/「あねご」と呼ばれた火消の妻/孝行娘から不良娘へ/幕末版「女教」のススメと三味線道/江戸の女教師/「家事と裁縫」より「踊りと三味線」!/歴史の表舞台に登場した勤王芸者/国家に「評価」された芸者たち/見えづらくされた幕末芸者の素顔/「やまとなでしこ」の誕生/「数百年来の女権を一日で消滅させた」/「純潔」思想はどこから来た?/福沢諭吉が「人外人」として差別した「芸娼妓」/幕末映画の姐御たち/男性がつくり上げた「男を見守る」姐御像/最初の妻の名を名乗らせた親分/かっこいい3代目お蝶に学ぶ処世術/本当に強かったのは誰だ?/「母性型」と「姉貴型」の姐御/拳銃をぶっ放す姐御の元祖/不況の時代に受けたハードな姐御/岡っ引きを罵って自害させた女/お金と教養は姐御の必要条件?/男子として育った姐御女優、伏見直江/熱血女郎・お仙/男に全力で惚れ、全力で怒ることができる女/姐御・伏見直江が行った「娼妓解放」/「股旅」というジャンルにみる流れる女たち/女性の世界をフェアに描いた長谷川伸という作家/女性の生もフェアに伝える加藤泰作品/股旅芸者はアウトロー/幕末時代劇の女性像を壊した『炎のごとく』/女旅芸人の攻めの人生/「男らしさ」を否定した時代劇があった!/明治男児の女性観を笑う「お龍」/良妻賢母から外れて/「わるもの」を平手打ち/志士たちが嫌ったお龍という存在

3章 男女逆転劇と女伊達のスターたち
日本では千年の歴史をもつ「性の越境」/男装した女性の物語と性の歴史/元祖ガールクラッシュ系文化「宝塚」の誕生/「戦う強い女」の誕生―女剣劇/「女は見た目」の偏見と闘った剣劇女優/女剣スター中野弘子のキャリアにみる姐御像/少年として育った中野弘子/「女(おんな)○○」の呪い/私が私を祝福する/「変身ヒロイン」の元祖、変装時代劇/女版『座頭市』/女性の自己実現でもあった「変身」もの/美空ひばりのジェンダーレスな魅力/異性装は日本のお家芸

4章 近代化と肝っ玉姐さん―任侠映画の女性たち
炭坑社会と姐御たち/『花と龍』で描かれる荒っぽい社会/フランスのフェミニストが驚いた「女ごんぞう」/女性を強くした炭鉱/筑豊炭田と船頭の社会/『花と龍』に共鳴したフェミニスト監督/博徒で彫り師の姐御/半世紀前に描かれた「未来の女性」/「結婚は早い、遅いじゃないとです」/家父長制を嫌悪した作家〓火野葦平/鉄橋をつくった親分「どてら婆さん」/「親方」「顔役」と呼ばれた女/スゴ腕の姐御を持て余した映画人たち/男社会でのし上がった横綱級の姐御/姐御とは「新しい女」だった/男社会にあえて適応しなかった姐御/歴史に埋もれたトランスジェンダー/勝新太郎をメッタ打ちにする「女親分」/女学校を出て、放浪して、瀬戸内海のクイーンに/起業して数百人の「子分」を抱える/シルクハットの女親分/「私でも女の役は一通りした」/ジェンダーロールを超えて自分のままで生きる

5章 性の越境とシスターフッド
スター姐御、お竜参上/ホンモノの姐さんをモデルにキャラクターをつくる/「私は今日から男になっとよ」/「女を救う女」を描いた意味/日本の女性史を背負う姐御/小物で見せる性の越境/「あなたの体と心はあなたのもの」というエール/「肥後猛婦」と呼ばれた熊本の女たち/明治女、DV夫を見限る/「女の恋愛」を断罪した著名ジャーナリスト/「世間並み、この言葉、呪われてあれ」/近代ムラ社会と母娘の「絆」/女による女叩きがある社会を描く『女渡世人 おたの申します』/「家の女」に救いはあるか/「馬賊」「侠客」と呼ばれた姐御芸者/炭鉱社会で暴れた芸者たち/「お前たちはまるで馬賊だ」/孤独な姐御から連帯の時代へ/成金オヤジVS姉妹芸者/男の虚栄に利用されたくない女/芸能事務所のワンマン経営者に対する、120年前のシスターフッド/助け合って生きていく/「古い日本のモラル」を飛び越えた女馬賊/女性も憧れた馬賊/満州モダンガールへの憧れ

姐御たちのゆくえ―おわりに
関連年表
参考文献
索引

【出版後のメディア掲載】
★近藤真弥さんが「2019年の本ベスト10」に『姐御の文化史』を選んで下さいました! 他の本は、私も気になっていた多彩な良書ばかり。ありがとうございます。
★「西日本新聞」(2019.11.30)にて、『「姐御」の文化史』が紹介されました!
★評論家の栗原裕一郎さんが、東京新聞、中日新聞にて『姐御の文化史』を取り上げてくださいました。
「女性理解が時代を超えていた作り手として、作家の長谷川伸や火野葦平、監督の加藤泰らが浮上してくるのが興味深い」

記事では、私も寄稿した「エトセトラ vol.2 We LOVE❤️田嶋陽子」にも言及されています。田嶋陽子=姐御説。

★文芸評論家の斎藤美奈子さんが、週刊朝日「今週の名言奇言」に『姐御の文化史』の書評を寄せてくださいました。光栄!
「〈自らの強さを、てらいなく弱者救済に使える者こそが、姐御〉。近世近代の女性を見る目がちょっと変わる」

★作家の柚木麻子さんが、日刊ゲンダイ連載にて『姐御の文化史』について書評を寄せてくださいました。恐悦至極!
「エトセトラVOL・2のWe ♥ Love 田嶋陽子!」。いよいよ編集作業も大詰め。忙しいけれど、依頼させていただいた執筆陣の一人の伊藤春奈さんの新刊「『姐御』の文化史」(DU BOOKS 2200円+税)に夢中だ。
 ハリウッド映画のような女ヒーローが、実は日本にも江戸時代から、フィクションと現実両方に存在してたという、丁寧な検証に引き込まれる1冊」
「ホモソーシャルそのもののような幕末モノ、任侠映画や時代劇にも、女性をエンパワメントする要素がある、という伊藤さんの見方に世界が広がる」
田嶋陽子=姐御説も!

野中モモさんが、GQ「モダンウーマンを探して」にて、『姐御の文化史』を紹介してくださいました。とても丁寧に読んでいただき、ありがたい! いつも拝読している記事に取り上げていただいて嬉しかったです。

★11月12日、TBSラジオアフター6ジャンクションにて『姐御の文化史』を特集していただきました! 構成作家さん、宇多丸さん、宇垣さんともにとても丁寧に読み込んでいただき感激でした。私は出演して下手なしゃべりを披露してきました。笑 楽しかったです。
宇垣さんの姐御キャラにグッときました。
★「しんぶん赤旗」(2020.1.19)に『「姐御」の文化史』の書評が掲載されました。
河出書房新社『韓国・フェミニズム・日本』単行本などのフェミ本と一緒に紹介されています。

「女手一つで身をたてた実業家、幕末・明治の良妻賢母像から外れて自分らしく生きたお龍(坂本龍馬の妻)など史実で「姐御」像のモデルとなった女性たちを紹介します」

しんぶん赤旗

★毎日新聞(2020.2.9)山内マリコさんが「今週の本棚」にて『「姐御」の文化史』を紹介してくださいました。
この日は、B&Bにて山内さん、柚木麻子さん、堀越英美さん、王谷晶さんと『エトセトラ vol.2田嶋陽子フォーエバー』のイベント。会場でも山内さん、エトセトラブックスの代表・松尾亜紀子さんが拙著を紹介してくださり、ありがたかったです❤️

「明治維新後、いかに戦略的に女性が差別される構造を男たちが作ってきたかがわかる」
毎日新聞 ※会員の方は全文がご覧いただけます。

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